住職のお話し

春はもう、そこまで来ています

春慶寺住職

 寒い日が続きます。「春は名のみ」とはよく言ったもので、本当に寒いのは立春を過ぎてからのようです。さて、そうは申せ、日脚はずいぶんと伸びて梅をはじめ早春を彩る花がよい香りを漂わせています。
 今年の春の彼岸法要は、3月20日(日)いつもより30分繰り上げて10時30分からはじめます。お塔婆のお読み上げの数が多いためです。詳しくは年中行事案内をご覧ください。今年もまた大勢の皆さんのご参加を楽しみにお待ちしています。
 2月26日(土)午後2時30分から、江東区文化センターで、日蓮宗東京東部公開講演会が開催されました。参議院議員の蓮舫氏、日本ガーディアンエンジェルス理事長の小田啓二氏、テレビレポーターの所 太郎氏、そして日蓮宗妙久寺住職金山見学師により―『子供たちが今抱える心の闇』―と題したパネルディスカッションが行われました。
 『心の闇』という言葉が、ある事件をきっかけによく使われています。護国寺で起きた俗に『お受験殺人』といわれた事件であったと記憶しています。私も教誨師や保護司の役目柄、どうしてもこの言葉に直面することを避けて通れません。しかし、今も昔も誰だって心に闇ぐらい抱えているはずです。それなのに許しがたい罪を犯した原因を、『心の闇』という絵空事のような言葉で片付けてしまうことに強い抵抗を覚えます。『心の闇』を犯罪への免責符にしてはなりません。法華経の精神は闇を照らす光です。この世の隅々にまで、光よ届けと祈らずにはおられません。
 東京東部日蓮宗青年会では、清澄山への少年少女修養遠足会を計画しています。3月28日(月)、午前7時30分 JR錦糸町南口駅前広場集合、全行程貸し切りバスを使用します。解散は午後6時の予定。参加費5000円。小学生40名、中高生20名を募集しています。申込書は当山にありますのでお問い合わせください。
 1月にミャンマーを再訪し孤児院近隣の小学校も訪れました。日本のお坊さんが来るというので、村を挙げての大歓迎を受けました。子供たちの歌や踊りを見せていただき、お昼ごはんをいただきました。村人たちの普段の食生活を知る身としては、あまりのご馳走に、涙が出る思いでした。PCでミャンマー、孤児院と検索しますと、実に多くのHPが出てきました。大小さまざまが組織や個人が、できる限りの支援をしています。私たちも、ゆっくり少しづつ、続けていきましょう。夏にまたミャウンミャのパラヒタ孤児院を訪ねる予定です。そのときに英語の絵本と天体望遠鏡と顕微鏡を持っていきたいと思っています。電気の来ていないところが多くありますし、停電も始終です。天体観測には大変よい条件が整っています。また、磁石や定規、コンパスや分度器なども考えています。皆さんの中で、不要な絵本や望遠鏡、顕微鏡をお持ちの方、ご寄付いただけませんでしょうか。おかげさまで玄関の白象貯金箱には、皆様の暖かいお気持ちがまたたくさん貯まってきました。これまで、約30万円近くを春慶寺基金としてお送りすることができました。今後も引き続き、ご支援をお願い申し上げます。

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東京・永代供養納骨堂の春慶寺Syunkei-ji Tokyo Japan