住職のお話し

04)ミャンマーへ行って参ります

春慶寺住職

 地球は水の星といわれます。この星に生きるすべてのものは水無しでは生命を維持できません。毎年元旦午前零時に世界平和と檀信徒の安寧を願って水をかぶっていますが、あの冷たい水に打たれるたび「水の五則」を思います。
水の五則
・ 自ら活動して他を動かしむるは水なり 。
・ 常におのれの進路を求めて止まざるは水なり。
・ 障害にあっても激しくその力を蓄えるは水なり。
・ 自ら清くして他の汚れを洗い清濁併せ居るるは水なり。
・ 洋々として大きな海を満たし発しては霧となり雨雪と変じて霞となり氷っては明瞭なる鏡となりしかもその性を失わざるは水なり。
 この水の姿を手本に、ひたぶるに法華経流布に精進して参りたいと、思いを深めております。
 ミャンマーのパラヒタ孤児院のその後をご報告します。様々な憶測と共に報じられておりますように、現在ミャンマーでは首都をヤンゴンからピンマナーに移転しております。このことに関係するかは不明ですが、外国からの様々なボランティア活動の多くが停止されているとの事で、日本からの多くの民間団体も困惑しています。私たちは今年一月に訪問した際、パラヒタの子供たちに修学旅行を約束してきましたので、十二月の休みに実現すべく準備を進めてきました。ところがすべての準備が整った十二月はじめ、急に管区の長がこの旅行を許可しないと言ってきて大変あわてました。シェインさんの父上が粘り強く交渉してくださったお陰で、ようやく許可が下りましたが、「外国人の同行は許さない」という条件がつきました。春慶寺檀信徒皆さんの善意の寄付金で実現する事なのになぜ、という思いはありますが、郷に入っては郷に従え、長いものには巻かれろという教訓を胸に、二十三日から二十九日まで、今回は家内一人でせめて遠くから見守るために、ミャンマーに行って参ります。ただし教育省は大変協力的で、二人の女性教師と看護士の同行を手配して下さっています。何はともあれ子供たちにとって実りある修学旅行となり、勉学の意欲をさらに向上できるような内容となるよう願うものであります。
 帰って参りましたら、また様子をご紹介します。

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東京・永代供養納骨堂の春慶寺Syunkei-ji Tokyo Japan