住職のお話し

06)モンゴル仏教寺院へ訪問してまいりました

春慶寺住職

 8月はじめに3泊6日でモンゴルに行ってまいりました。今大きく変わりつつある彼の国の宗教と葬儀の事情を学んでまいりました。国民の大半はラマ教を信仰していますが、近年主に韓国からキリスト教が入ってきており、特に首都のウランバートルでは、生活様式が大きく変化しています。
 日本から技術協力を得てモンゴル初の火葬場も始まり、日本の葬儀社から寄贈された宮型霊柩車が富裕層で大変な人気だそうです。
 ラマ教の寺院を訪ねた中で、独自に仏教の経典を学び法華経にお釈迦様の真意を見出して、日本で法華経を広められた日蓮聖人に心酔するラマ僧に出会いました。彼は長年日本から日蓮宗の僧侶がやってくるのを待ち焦がれていたとおっしゃるのです。彼が熱心に繰り返す「サダルマプンダリーカスートラ」(妙法蓮華)という言葉を通訳が訳せなかったのですが、何度か聞くうちに私が理解し、深く心を通わせることができました。
 遠く離れた国でただ一人、日夜日蓮聖人を想い世界平和を祈って法華経を読誦する彼に、日蓮聖人のご肖像と大曼荼羅本尊、日本で使っている経典を贈る約束をして別れました。法華経に感動して出家を志した我が若き日を思いだし、帰国した日の朝勤では、恵まれた環境で多くの檀信徒の皆様に支えられてお経をあげられる身の幸せをかみしめ、更なる精進を誓いました。

春慶寺 トップに戻るページトップに戻る住職の話し ページトップに戻る

東京・永代供養納骨堂の春慶寺Syunkei-ji Tokyo Japan