住職のお話し

11)困った時は「困った」と声に出してください

春慶寺住職

 先日日本人の平均寿命が発表されました。県別では女性は沖縄県、男性は長野県が最も長生きなのだそうです。日本人全体の平均は男性が78.79歳、女性が85.75歳です。女性は86歳のお誕生日を祝ってはじめて「ながいき」の仲間入りです。家族のあり方が変化して、お一人で暮らすご老人がとても多くなりました。介護保険制度も整ってはいますが、それでもお一人で困ったということが多くあると思います。そんな時あまり我慢したりがんばったりせず、「困った」と信号を出してください。東京は江戸しぐさ発祥の地です。お互い様の気持ちを今でも子孫の私たちは持っているはずです。公では地元に民生委員がいますし、役所に相談すれば、具体的にどこに問い合わせればよいか教えてもくれます。この春慶寺にも色々な悩みをご相談に見える方もいらっしゃいますし、お電話をいただくこともあります。私自身は日蓮宗東京東部電話相談室の相談員もしておりますので、どうかご遠慮なさらず、「困った」と声に出してください。
 昨年の4月から檀信徒の皆さんにお声をかけて月に一度開いているお食事の会、回を重ねるごとににぎやかになってきました。おかず屋さんもコンビニもあるこういうご時世ですからお一人でも食べることにさしてご不自由はないでしょうが、たまには大勢でしゃべったり笑ったりしながら作って食べるというのは、いいものです。毎回寺からのお知らせを読んで「いいなあ」と思ってはいても、なんだか気後れしてという方、思い切って参加してみませんか。『食事を楽しむ』ことが目的ですから、包丁を持ったことのない方でも大丈夫です。時に遠慮のない家内の「ああっ!まったく、もう!」という声がとどろきわたっていますが、どうぞお気になさらず。10月の回では、お近くの檀家さんと家内とで墨田区内を自転車で探し回って『むかご』を収穫してむかご飯を炊いたり大きな七輪に炭を熾してもうもうと煙を上げて秋刀魚を焼いたりしました。参加したい方はお電話でお問い合わせください。

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東京・永代供養納骨堂の春慶寺Syunkei-ji Tokyo Japan