住職のお話し

22)春慶寺お食事会にいらしてください

春慶寺住職

 仏教では『食』をとても大切にしています。私たち人間はまず「食べられる」立場になる事はなく、いつでも「食べる」側にいます。人間以外の生き物は常に「食べたい」と「食べられたくない」この二つを中心に生きているではありませんか。「食べたい」が嵩じてからだの一部をまるで餌の様な形に変化させて獲物をおびき寄せる魚もいれば、「食べられたくない」が嵩じて木の枝や葉っぱにしか見えない形に変化を遂げた昆虫も数多くいます。私達は「食べたい」と思うことは始終ありますが、「食べられたくない」などと心配する事はないのですから、食物連鎖の頂点にいるといってよいと思います。ならばこそ、ものを食べる時には手を合わせて「いただきます」と挨拶しましょう。彼岸会や食事会などの折いつも(「食法(じきほう)」)を唱えますがその中に『たとえ一滴の水一粒の米も功徳と辛苦によらざる事なし』とあります。私の命を生かす為に『食べられ』てくれたものたちへ、合掌。
 『食』を大切にする事から始まった春慶寺お食事会、二十七回を数えました。ただ集まってわいわい言いながら作って食べる、それだけの会です。次の予定は三月十一日(木)、四月五日(月)、五月十三日(木)、六月十五日(火)です。午前十時から、会費五百円、エプロン持参です。料理教室ではありませんから、私のような腕に自信の無い方大歓迎です。世話役の家内は『男性がもう少し多いといいなあ』と申しますが、ずっと参加されている男性某氏によると『このくらいが丁度いい、男が増えると俺がモテなくなる』だそうです。この一言でおよその雰囲気がお分かりいただけるとおり『食』を楽しむための会です。食材の用意がありますので、三日前までにお電話でご出席の連絡をお願いします。

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東京・永代供養納骨堂の春慶寺Syunkei-ji Tokyo Japan