住職のお話し

26)中国を訪ねてまいりました

春慶寺住職

 大勢の方が亡くなるほどの暑い夏でした。そんな事は遠い南の国でしか起こらないと思っておりましたが、日本で現実の話になってしまいました。お変わりなくお過ごしでしょうか。
 私儀、この度日蓮宗社会教化事業協会連合会という全国組織の会長に任命され、七月に中国新彊ウィグル自治区及び青海省を訪ねてまいりました。この間にご葬儀、ご法事のあられたご家庭には大変ご迷惑をおかけいたしました。
 多くの民族が独自の文化伝統を重んじて暮らす新彊ウィグル自治区では唯一仏教を信仰するオィラト族の方たちとの交流を持つことができました。人口僅か十六万の彼らはその他に残る仏教遺跡を懸命の努力で守っています。また青海省では去る四月に起きた大地震の被災者の方たちを訪ね、息の長い支援活動を志す中国蔵族(チベット族)学生青海省大地震被災者支援団体の代表者たちと交流を持ち、支援金を贈呈いたしました。青海省西寧のラマ教本山隆務寺では、毎日境内いっぱいに蝋燭を灯し亡くなられた方々にご供養を続けておられ、人々は悲しみの中この供養を心の支えとして静かな暮らしを取り戻しておられました。隆務寺のある和日加村の麻巴中学校には六百人を越す被災孤児が暮らしていて、日蓮宗からも長期にわたる支援を続けられるよう全国に働きかけてまいる所存です。
 本年度から墨田区本所仏教会の会長にも任命され、九月一日に両国の東京都慰霊堂で行われる関東大震災慰霊法要では午後から行われる法要の導師を務めます。午前十時からの大法要は皇族はじめ東京都、墨田区の代表をお迎えして行われますが、大正十二年に被災した方また遺族は年々その数が減り、参列者、塔婆供養も年毎に減っている現状です。震災戦災で焦土と化した東京が今日のように復興できたのは身を粉にして働く事を当たり前に思う日本人のエネルギーあればこそと考えます。慰霊堂にまつられる身元もわからぬ二十五万の御柱は今日の美しい東京とそこに暮らす私たちを見守って下さっているに違いありません。供養と感謝の気持ちでご参列下さい。

南無妙法蓮華経   合掌

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東京・永代供養納骨堂の春慶寺Syunkei-ji Tokyo Japan