住職のお話し

35)日蒙戦没者慰霊供養法要

春慶寺住職

 九月十一日から十六日まで日蓮宗日蒙交流団団長としてモンゴルを訪れました。このたびは長年にわたりモンゴルで医療支援活動を行っている岡山県に本部を置くAMDA (アムダ=アジア医師連絡協議会)のメンバーとともに、モンゴル仏教黄帽派総本山ガンダン寺において、第二次世界大戦日蒙戦没者慰霊供養法要を行いました。昨年ご報告申し上げましたとおり、当山檀徒吉田慶子様のご寄進により完成した鳩摩羅什訳のモンゴル語版法華経をモンゴルラマ僧が読誦して、両国の僧侶が心を通わせて懇ろに供養しました。またダンバダルジャー村の日本人墓地においても、ノモンハン事件戦没者慰霊法要も執り行いました。戦後七十年近く経ち、日本人墓地の隣にかつて日本人捕虜が建てた慰霊堂の老朽化が進んでいます。世界中の人々から驚嘆される豊かで美しい今の日本の姿は、数えきれない戦争犠牲者の悲願であったろうと思います。心からの感謝と敬意をこめて、私にできる供養を続けて参りたいと願います。
 モンゴル語訳法華経につきましては、改訂版を増刷し、すべてのモンゴルラマ僧の手にこの経本を届けたいと願っております。

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東京・永代供養納骨堂の春慶寺Syunkei-ji Tokyo Japan