住職のお話し

46)おてらおやつクラブと寄付について

春慶寺住職

 皆様に何度かお知らせいたして多くの方からご協力いただいておりますおてらおやつクラブの活動が、2018年グッドデザイン大賞を受賞いたしました。この賞は、デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくための活動です。製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど私たちを取り巻くさまざまなものごとに贈られます。形のあるなしにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえその質を評価、顕彰しています。
 おてらおやつクラブの授賞理由は以下の通りです。
「おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動です。活動趣旨に賛同する全国のお寺と、子どもやひとり親家庭などを支援する各地域の団体をつなげ、お菓子や果物、食品や日用品をお届けしています。日本国内において子ども七人に一人が貧困状態にあります。一日一食の食事に困る子供たちが増えている、その一方でお寺にはたくさんの食べ物がお供えされます。全国のお寺の「ある」と、社会の「ない」をつなげることで、貧困問題の解消に寄与することを目的にした活動です。
 これまで多くの皆様からあたたかなお気持ちのこもったご寄付の品をお寄せいただき改めてお礼申し上げます。また、えにしの苑や、ご法事にお供えされお経のあがった果物、お菓子もおてらおやつクラブからご連絡のあった五家庭と、墨田区内三か所の子ども食堂、無料学習支援を行っている立花児童館、母子支援寮厚生館立花、難民支援協会、池袋のWAKUWAKUネットワークへ、また大人用の衣類日用品などは墨田区ケアハウスひろばにお届けしております。この寺でたった一人車の運転ができる家内がほぼ一人でこの役割を担っています。時折留守をしておりますことをご容赦ください。各団体、ご家庭からは春慶寺檀信徒の皆さまへ感謝のお手紙やメールが届いております。
 使用済みの品物につきましては、ご自身やご自分の子供さんお孫さんが頂いてそのままありがたくうれしく使える状態かどうかをお考えください。これまで善意のお気持ちのこもった品を数多くいただきましたが、中には洗濯もクリーニングもされていない衣類や毛布もあり、住職が自腹を切ってクリーニングに出してからお届けしておりますことを念頭に置いて頂ければと存じます。

春慶寺 トップに戻るページトップに戻る住職の話し ページトップに戻る

東京・永代供養納骨堂の春慶寺Syunkei-ji Tokyo Japan